レガート知財事務所は、「知的財産」を通じて、企業の経営を考える特許事務所です。

コラム記事一覧

■ 朝日新聞6月7日夕刊「氏名ブランド商標登録 数年前はできたのに/知的財産 国はどう守るつもりか」(後藤洋平)というタイトルの記事が掲載されています。「デザイナーの氏名を冠したブランド名が近年、特許庁の判断で登録できない状況が続いているという記事を少し前に書いた。商標4条1項8号が「他人の氏名」を含む商標を、同姓同名の他人の承諾なしに登録できないと定めているからだ。審査基準は米国や中国、韓国など...

■ 「組立家屋」意匠権・不正競争事件昨年4月1日より、改正意匠法により建築物が意匠登録の対象になりました。従前「組立家屋」という運搬可能な「物品」としてのみ意匠登録が認められていた「家屋」ですが、不動産としての建築物も意匠登録の対象になったのです。紹介する事案は、組立家屋に係る意匠権が、いわゆるハウスメーカーが販売する家屋以外にも及ぶののかが争われたもので、改正意匠法との絡みもあり注目されていたも...

■ 金魚電話ボックス事件 下の写真の左が原告の作品、右が被告の作品です。原告作品は、現代美術家の山本伸樹氏(原告)が1998年に制作、発表した「イメージ」と名付けられた作品であり、被告作品は、金魚の名産地として知られる奈良県大和郡山市に2014年2月22日から2018年4月10日まで設置された。原告は、被告作品に対し著作権侵害を主張して訴訟を提起たところ、一審の奈良地裁では、原告作品を著作物と認め...

■ 鉄印帳「鉄印帳」をご存知でしょうか。御朱印集めがブームになっていて、「御朱印帳」片手に神社仏閣を巡る人が多く見られます。これにヒントを得たのが「鉄印帳」。発案者は、第三セクター鉄道・くま川鉄道の永江友二社長。くま川鉄道は、JR肥薩線の人吉と湯前を結ぶ24.8キロの短距離路線で、お客さんの殆どは高校生という典型的なローカル鉄道。当然に赤字です。まして、3月以降の高校の休校時には観光客も来ない。収...

■うどんタクシー「貸し切りタクシーで香川県の讃岐うどん店を案内するサービスで、「うどんタクシー」の名前を使われて商標権を侵害されたとして、同県琴平町の「琴平バス」が高松市の「空港タクシー」を相手取り、商標の使用禁止などを求める訴訟を高松地裁に起こした。 訴状によると、琴平バスは2003年8月、貸し切りタクシーでうどん店を巡るサービスを始め、翌04年に「うどんタクシー」を商標登録した。一方で、空港タ...

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